オーバーホールってなにするの?なぜ必要?を徹底解説!

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オーバーホール 分解清掃

こんにちは!
とちぎ時計宝石修理研究所です。

いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。
時計修理でよく耳にする「オーバーホール」。時計を分解して、修理することはわかる方が多いかと思いますが、具体的にどんなことをするのか?イメージがつきづらい方も多いのではないでしょうか。今回は時計のオーバーホールについて、解説いたします。


オーバーホールとは

オーバーホールとは、分解掃除とも呼ばれる、時計の本格的なメンテナンスのことです。車でいうところの「車検」にあたるとイメージしていただけるとよいかと思います。時計を完全に分解をした後、古くなった油や汚れを洗浄し、新しい油を注しながら組み立て、必要であれば補修や部品交換も行った後、最終的な調整を行い、時計を最善の状態にします。オーバーホールを定期的に行うことで、愛用の時計を末永く使うことができます。
オーバーホール 分解清掃

オーバーホールはなぜ必要?

多くの手間や費用がかかる時計のオーバーホールは、なぜ実施しなければならないか?

それは、時計は定期的にオーバーホールを行い、「点検」「メンテナンス」を行うことが必要な精密機械だからといえます。

オーバーホールをすると必ず行うのが、部品と部品の間に注されているオイル(潤滑油)の入れ替えです。
時計の内部には、部品同士が擦れ合う際に発生する摩擦を低減する為に、オイル(潤滑油)が注してあるのですが、そのオイルは約3年程度で劣化し始めます。キッチンの油汚れを放置した後をイメージしてみてください。油汚れをしばらく放置をすると、油汚れはだんだん固まってこびりついていきますよね。潤滑油として指しているオイルが同じように劣化してしまうと・・・。もちろん時計に使用しているオイルは一般的な食用油とくらべると固まりづらい特性のある時計専用のオイルです。ただし、オイルである以上一定期間使用するとどうしても劣化してしまいます。
劣化したオイルをそのままに放置しておくと、部品と部品が潤滑に動きにくくなります。すると、部品同士が擦れ合う摩擦が大きくなるので、結果として、部品の摩耗や破損などの大きな故障に繋がってしまい、腕時計に深刻なダメージを与えてしまいます。
オイルだけではなく、防水用パッキンも一定の年月を経ると劣化してしやすい部品です。ボタン電池で駆動している時計であれば、電池交換の際に裏蓋についているパッキンを交換することができますが、風防(ガラス)やりゅうずについているパッキンは、オーバーホールをしないと劣化が見つけにくいパーツです。時計は細かいパーツがうまくかみ合うことによって機能する精密機械です。代表例としてオイル、パッキンをあげましたが、ほぼすべてのパーツに劣化する可能性があるといえます。
よく勘違いされてしまうのですが、時計の「修理」ではなくて、「点検」「メンテナンス」が本来のオーバーホールを行う目的です。定期的なオーバーホールは時計の寿命を延ばします。特に、機械式時計は本来であれば半永久的に駆動するものです。壊れたらオーバーホールをではなく、「車が車検をするように、人が人間ドックをするように」一見調子良く作動している状態でも、定期的にオーバーホールを実施することをお勧めいたします。

分解世相 オーバーホール 文字盤再生

オーバーホールのタイミング

一般的なクォーツ式(電池式やソーラー、電波時計等も含みます)で5~6年に1度程度、機械式(手巻や自動巻)で3~4年に1度を目安に、定期的に行うのが理想です。電池式の場合、電池交換をしたにも関わらず、半年と経たないうちに不調になるようであれば、早々にオーバーホールが必要とも言えます。お手持ちの時計に下記の状態が見られる場合は、オーバーホールを行いましょう。

オーバーホール タイミング

時計修理のご相談については、お電話(0285-25-4649)LINEお問い合わせフォームよりお承りしております。お気軽にお問い合わせください。

 

オーバーホールの工程

オーバーホールの工程は時計の機構、状態などによって異なりますが、こちらでは最もオーソドックスな工程をご説明いたします。
オーバーホールの作業工程を大きく分けると、「分解」「洗浄」「注油・組立」「調整」に分かれます。まずは「分解」をして、部品の「洗浄」をします。そして必要な箇所に必要な種類の油を必要な量だけ「注油」しながら、「組み立て」ます。最終的な精度等の「調整」をして、問題がなければケーシングを行います。その他動作等問題がないかを点検しオーバーホール完成となります。

 

1,分解

腕時計内部の機械をバラバラに分解します。一つの時計の中に含まれる部品の数は、電池式で約50~80個、ゼンマイ式で約70~120個ほどもあります。そのひとつひとつが緻密で繊細なものばかりです。無くさず、壊さず、傷つけないように神経を集中させて順序良く機械をバラバラにしていきます。お持ち頂いた腕時計に不具合があった場合は、その原因を調査しながら分解をしていきます。


オーバーホール 分解
2.洗浄

超音波洗浄機や手洗いで、ホコリや油で汚れた部品を慎重に洗浄します。洗浄用のカゴに部品をひとつひとつ収めていき、専用の洗浄液を使用し、洗浄機の超音波と回転により細部の汚れを落としていきます。それでも取りきれない強固な汚れはベンジンと刷毛(はけ)等を用い手洗いを行います。

オーバーホール 洗浄

3.注油・組立

バラバラにした時計内部の機械を元の状態に組み立てていきます。分解して、洗浄を終えた部品を一つ一つ確認しながら、部品にオイル(潤滑油)をさしてます。部品によって、粘度の異なるオイルを使用し、また、油の量も適切でなければなりません。油量が少ないと部品の磨耗につながり寿命を縮めます。逆に多いと油漏れが発生し、精度などに影響が出てしまいます。また、時計の部品には髪の毛よりも細い軸の部品もありますので、非常に神経を使う作業工程です。

オーバーホール 注油

.調整

専用の測定器を用いて1日の進み遅れを測定し調整を行います。機械の状態で一旦確認をし、機械式の場合は緩急針を微調整するなどして誤差をなくしていきます。調子が悪ければ再度分解からやり直す場合もあるので、ドキドキの作業です。

オーバーホール 調整

.ケーシング

調整を終えたムーブメントに、時針・分針・秒針などの針を取り付けて、裏蓋をしっかりと閉めます。

オーバーホール ケーシング

.点検

機械をケースに収めたのち、腕時計の状態にしてから1日の進み遅れを確認・調整します。防水や外観チェックをした後、最終確認は専用のワインディングマシーンと呼ばれる装置を使用し、人が腕に時計を付けて過ごす状態を擬似的に再現させてます。最大巻上げた際の持続時間も計測するため、最終点検は何日にも及ぶ場合があります。
オーバーホール 点検

.完了

最終点検に問題がなかった場合、オーバーホール完了となります。

オーバーホール 完成

オーバーホールの期間

とちぎ時計宝石修理研究所では修理する時計をお預かりいたします。そこから内部の状態や不良箇所等をお調べいたしますので、お見積りのご案内をするまでに概ね2~3週間程度を頂戴いたします。ただ、アンティークなどの古い年式のモデルや複雑な修理を伴う場合は、部品調査等で余分に時間を頂戴する場合がございます。また、作業途中で部品に何かしらの問題が発覚した場合は再見積もりをさせて頂く場合がございます。予めご了承下さい。お見積りにご了解を頂いてからの実際の作業進行となりまして、時計によっても異なって参りますが、そこから実施に4週間~6週間程度を頂戴いたします。概ねの納期は、お見積りのご連絡の際に併せてご案内させて頂きます。
オーバーホールという作業は、神経を集中させて行う緻密な作業です。お客様の大切な時計と想い出を再生させるために技術を持った職人がひとつひとつ丁寧に作業を行っております。

オーバーホールの価格

とちぎ時計宝石修理研究所では、国産時計の最低料金19800円+税~、舶来時計の最低料金39800円+税~でお承りしております。基本となる洗浄と注油だけでは機能復旧しない場合、別途補修や部品交換が必要となりますので、その分の追加料金が基本料金に加算されます。追加料金については分解をして詳しくお調べしないと判明いたしませんので、お預かりした後に改めて正確な修理金額をご連絡させて頂きます。

時計修理のご相談については、お電話(0285-25-4649)LINEお問い合わせフォームよりお承りしております。お気軽にお問い合わせください。

 

 

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住所:〒323-0806
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