5月の誕生石は「エメラルド」と「ヒスイ」です。
ともに新緑の季節にふさわしい鮮やかなグリーンが美しい宝石。
それぞれどのような宝石なのかご紹介しましょう。
すべてのグリーンの代名詞ともされるエメラルド
エメラルドの宝石言葉は「夫婦愛」「幸福」「健康」「誠実」です。
エメラルドは不老不死の宝石とされ、眼病予防や自然の精神安定剤の効果もあり、富や繁栄をもたらしてくれるといわれています。
富と権力の象徴とされていたエメラルドは古くから歴史に登場し、その美しい緑色に多くの権力者が魅せられてきました。
それは世界各地の遺跡から多数のエメラルド製品が出土していることからもわかります。
新緑の季節にふさわしい鮮やかなグリーンが特徴のエメラルド。
昔の宝石職人はエメラルドのグリーンを見ることで眼精疲労や倦怠感を癒していたといい、これが眼病予防や精神安定剤の効果と言われる所以です。
最高品質のエメラルドはインクルージョンが少なく、透明感がある鮮やかな緑色のもの。
エメラルドは過酷な条件で結晶化するので、インクルージョンと呼ばれる内部の不純物が多いのが特徴でもある宝石で、それが天然の証でもあります。
西洋では、「欠点の無い人間と欠点のないエメラルドはない」とも言われています。
それも個性のひとつとしてお気に入りのひとつをみつけてみると良いと思います。
エメラルドは、衝撃に弱いのでぶつけたり落としたりしないよう、優しく取り扱ってあげてください。
結婚式55周年をエメラルド婚式といい、長く歩みをともにしてきたご夫婦を祝う結婚記念石として、深い愛と安定を象徴するエメラルドが定められています。
豊かな大地の緑を想起させるエメラルドの色は、着ける人、贈る人に大きな喜びと癒しを与えてくれるのです。
災いを避け、幸運を呼ぶヒスイ
ヒスイの宝石言葉は「幸運」「利益」「権威」で、災厄を回避する力を与え、人間関係を改善し、幸運を呼ぶ石とされています。
古代から宝物として勾玉などに加工されてきたヒスイ。
和名の翡翠という漢字はカワセミとも読み、カワセミの美しい羽の色にたとえられたことからこの名があります。
英名のジェイドの語源はスペイン語で「腰痛を治すまじないの石」を意味しています。
東洋でとくに人気が高く、古くから彫刻などに利用されてきました。
日本では糸魚川周辺地域が最大の産地として知られています。
ヒスイといえば緑色のイメージですが、赤やオレンジ、薄紫などさまざまな色があり、どの色も美しく独特の魅力を持っています。