こんにちは、栃木県小山市のジュエリーショップ「サロン・ド・サセ イオンモール小山店」です。
いつも当店のブログをお読みいただきありがとうございます。
ブログを担当しております佐瀬綾香です。
長崎県壱岐での真珠研修レポートの後編です。(気になる方は是非前編もどうぞ)
②③仕立て、挿核手術
貝がおおきくなるとついに真珠の元となる「核」(真珠のベースになるパーツ)と「ピース」(真珠の内臓の一部)を真珠の生殖巣にいれます。
この工程を踏むことで、核の周りに真珠層ができ、真珠が大きくなっていきます。
母貝は体の中に異物を入れるわけですから、かなりの負担になりますので、
この負担を少しでも少なくよう慎重に「仕立て」という前準備を行います。
母貝の生理活動を抑制し、挿核手術によるショックをやわらげるために行う作業となっています。
貝の状態によって、核入れまでの工程をすこしずつ調整し、母貝により負担のない状態へとしていきます。
仕立てを行い、ついに核を入れます。
この挿核手術は手先の器用さが非常に求められる作業になります。
専用の工具を用いて、「核」と「ピース」を真珠の中に入れていきます。
一日に1000以上もの貝を開き、核入れをするそうです。
非常に細かい、繊細な作業で聞くだけでも苦労が目にうかびます。
また、この作業の上手下手は品質の差に結びついてしまうといわれているだけでなく、だれがどの貝を作業したのかまで管理されているようで、非常に慎重な作業になります。
美しい真珠は自然の力だけでなく、職人の技術もとても大切になってくるということが分かります。
④養生
そして、ながーく海の中で過ごす中で真珠層を作り出し、美しい真珠になっていきます。
真珠が大きくなるまでにも非常に時間がかかるだけでなく、母貝を作り出すのにも沢山の時間と手間がかかることが分かりました。
上の写真の黒い丸の間には沢山の母貝がいます。この海の流れがよく、栄養がしっかりと行き渡らなくてはいけないので、周辺の山や海沿いの土地も会社で所有しているそうです。
毎日、このような仕事を行っていても、本当にてり・つやがよく、真円で美しい真珠が出来上がるのは全体の1割程度だそうです。
今回の研修を経て、一粒の真珠が生まれるまでに、沢山の人の手をかけて、沢山の時間を使い、
よりよい環境を与えているということを改めて実感しました。
なにより、実際に見てみて感じること、たくさんの人の想いやこだわりを肌で感じることができました。
店頭ではそんなこだわりの詰まった上村真珠さんの「WAKANA」をご用意しております。
気になる方は店頭でぜひご覧になってみてください!
また、美しさのポイントやつけ方、お手入れ方法などもレクチャーしておりますので、なにかお困りごと等ございましたら、いつでもご相談くださいませ。
最後に上村真珠の社長様と一緒に!
お読みいただきありがとうございました。