こんにちは、栃木県小山市のジュエリーショップ「サロン・ド・サセ イオンモール小山店」です。
いつも当店のブログをお読みいただきありがとうございます。
ブログを担当しております佐瀬綾香です。
先日、真珠の養殖に関する勉強のため長崎県壱岐市にある「上村真珠」さんに私と大野の2名研修に行ってまいりました。
「上村真珠」さんでは、当店で取り扱っている「WAKANA」に使われているアコヤ真珠を養殖しています。
今回は、研修のレポートとして、真珠がどのようにできていくのか、どのように手がかけられているのかをご紹介いたします。
真珠ができるまで
福岡から約1時間ほど船に乗って壱岐に到着しました。
天候にも恵まれ、美しい海と空、緑の木々で沢山の島に、自然の豊かさを感じました。
この豊かさが美しい真珠を育てるんだなーと思いながら会社にお邪魔しました。
さて、真珠養殖ですが、簡単に工程をお伝えすると
①母貝の確保と育成
②仕立て
③挿核手術
④養生および海事作業
⑤浜上げ
となります。
⑤は冬に行われますので、今回は
①~④の過程を見学させていただき、生産者様とお話させていただきました。
①母貝の確保と育成
真珠の母貝を確保するために、まずは、アコヤ貝の稚貝を採取する「採苗」をしなくてはいけません。
真珠の赤ちゃんたちに栄養を与えて成長を待ちます。プランクトンを吸収して大きくなるので、数種類のプランクトンを育て、状況によって与えるものを変えているそうです。
私たちが目にする真珠にたどり着くにはまだまだ遠いですが、最初の一歩の重要な工程となります。
このような形で沢山のプランクトンを育てていました。
こんなに小さな稚貝が真珠を育ててくれる大きな貝になることを考えると
この小さな貝が愛おしく見えてきます。約2年ほどの歳月をかけて、母貝へと成長していきます。
母貝がしっかりと大きく育たないと、次の工程にすすることはできません。
大きくなる過程で死んでしまう貝もいます。
また、大きくなっても、核という真珠のベースになるものを真珠の中にいれますが、これを吐き出してしまう可能性もあります。
この豊かな自然の中で、沢山の栄養を蓄えながら、美しい真珠をより多く取れるように、さまざまなハードルを乗り越えられる貝を育てるための研究をしているそうです。
そのような研究や、自然からの栄養を海に運んでこられるような環境を作り上げることも、真珠の養殖にとってはとても重要なこととなります。
稚貝がある程度の大きさになると、いよいよ海で大きくなるための時間を過ごします。
沢山の栄養を確実に蓄える必要があるので、海の中で過ごす中で、貝殻についてしまった海草や不要なものを掃除する工程もあります。
この「貝掃除」という工程をするかしないかで貝の成長は大きく変わってくるそうです。
沢山の貝を「貝掃除」してから、海に戻します。
このサイズではまだまだ小さくて、真珠を育てられませんので、海の中で成長を待ちます。
真珠の核を入れられるサイズになるまで、約2年もかかります。
ながいながい道のりです。
前編はこの辺で。後半をお待ちいただけると嬉しいです。