2月の誕生石は2つあります。
お酒に酔わないためのお守りという伝説のあるアメシストと猫の目に似た光を持つクリソベリル・キャッツアイ。
アメシストは紫、クリソベリル・キャッツアイには黄色から緑までのさまざまな色合いのものがあります。
高貴な紫が穏やかな気持ちにしてくれるアメシスト
アメシストの石言葉には高貴、誠実、心の平和、愛情などがあり、気持ちを穏やかにして冷静な判断ができるようになるといわれています。
またお酒に酔わないお守りとされていた伝承もあり、魔除けとして身につけられてきた歴史があります。
ギリシャ語で酒に酔わないことを意味するamethystosを語源とするアメシスト。
ギリシャ神話には酔った酒の神バッカスが襲った女官を月の女神がアメシストに変えたという伝承があります。
古代ローマで信じられていた伝説は、アメシストの盃に注いだお酒を飲むと人生の悪酔いから身を守るというもの。
人間が神話の昔からかかわってきた宝石であるアメシスト。
2万5000年前のヨーロッパの遺跡からアメシストの装身具が発見され、エジプトでは紀元前3100年ごろにはすでにビーズや魔除け、印鑑などに用いられていました。
高貴な人々の装身具に用いられた歴史も古く、王冠や大司祭の指輪に飾られました。
アメシストは和名を紫水晶といい、ジュエリーのほか、原石は置物としても人気があります。ブラジルが世界最大の産地です。
強力な魔除けとして頼りになるクリソベリルキャッツアイ
驚嘆という石言葉を持つクリソベリルキャッツアイ。
光の中にいる猫の瞳のような一条の筋が現れる宝石は、神秘的で確かに驚きに値するでしょう。
真実を見抜き魔を払い、幸運を引き寄せる強力な力を持つとされ、世界中でたいへん人気のある宝石です。
クリソベリルという鉱物を半球状のカボションカットにしたときに
シャトヤンシー(インクルージョンによって現れるキャッツアイ効果)の現れるものをクリソベリルキャッツアイと呼んでいます。
一般的に「キャッツアイ」と呼ばれる宝石はクリソベリルキャッツアイの事を指します。
とろりとしたハニーカラーやアップルグリーンに、はっきりとした白い筋が見られるものが、価値があるとされています。
宝石としての歴史は古く、1世紀の終わりにはすでにローマ人に知られていたといいます。東洋では眉間に押し付けると先見の明が得られると信じられ、原産国のスリランカでは「悪魔から身を守る宝石」といわれています。